また、ビジネスでの会食なら、選んだ店の印象が会社の印象となりますので、ネット上のクチコミサイトに示された星の数だけを信じず、必ず下見をすることをおすすめします。

 下見の際は、独断で決定することがないよう、信頼できる人に同行してもらうと、自分では気づかない視点やアドバイスがもらえます。そして、その時には、接客リーダーだと思える方を探して、当日の接客担当をお願いしておくと安心です。

 個室なら問題ありませんが、同じ時間帯に団体客の予約が入っていないかも確認しておきましょう。店選びは、相手に合わせたカスタマイズが喜ばれます。

(2)手土産は行列のできる店を攻める

 昨年の春に食通で有名な芸人さんが女優さんとご結婚され話題になりましたが、飲食店事情に精通していることは、モテポイントのひとつです。

 その芸人さんは、あるテレビ番組で、行きつけの飲食店のシェフへのプレゼントとして、高級オリーブオイルを選んでいました。お店への手土産は、大切なお客様をお連れするときには、欠かせない配慮です。

 私が担当していた、ある食通のお客様も、馴染みのフレンチレストランに行くときには有名料亭の高級和食弁当を、差し入れしていました。どちらも受け取る方が料理のプロですから、うれしい手土産です。

 広い知識と情報をキャッチする感性があるのは、常に食のことだけでなく流行や社会の動きに興味、関心を持つようにしているからでしょう。

 また、コミュニケーションスキルが高く、職場の女性の話をよく聴いているからこそ、女性の間で話題になっているものをよく知っているのです。特に、女性は食の最新情報に敏感で、行動に移すのも早いので、女性たちの雑談には情報が満載なのです。

 そんなふうにアンテナを張っている男性が選ぶ手土産は秀逸だと感じます。

 あるとき、お客様から三重・伊勢の和菓子店、赤福が販売している「朔日(ついたち)」という、毎月一日にしか発売されない特別なお菓子を手土産にいただきました。こちらは月替わりのもので、季節を感じさせる逸品です。

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