7月15日のオールスター第2戦(ZOZOマリン)の試合前に場内大爆笑のハプニングが起きた。

 選手紹介の際に、全セの緒方孝市監督と新井貴浩の広島コンビが、なぜかホーム用の白いユニホームで登場したのだ。第2戦はパ・リーグのホームゲーム。本来なら赤いビジター用のユニホームを着なければいけないのに、二人ともうっかり間違えてしまったようだ。

「出てから気づいた。何かおかしいなとは思ったけど。ロッカーでキク(菊池涼介)とかは気づいていただろうけど、教えてくれなかった」(新井)

 後輩たちは、先輩がユニホームを間違えたことを知っていながら、「そのままセレモニーに出してしまおう」と示し合わせ、ダンマリを決め込んでいたようだ。

 その菊池は「ビックリした」と言いながらも、「裏のMVPは新井さん。僕は満足」と、してやったりの表情だった。

 まんまとはめられた形の新井だが、「あそこまで公の場で間違えたのは初めて。やっちまったという感じだけど、喜んでもらえたなら、よしとします」と、みんなから愛される“新井さん”らしく、寛容なところを見せていた。

 グラウンドに落ちたレンズのハプニングといえば、広島捕手時代の達川光男を思い出す人も多いはずだ。90年8月28日の中日戦(ナゴヤ)で、捕ゴロを一塁に送球した際に左目のコンタクトレンズを落としてしまい、必死に探し回るシーンがテレビの珍プレー特集で話題になった。

 あれから27年後、今度はマウンドの投手が落ちたレンズを血まなこになって探し回る珍事が起きた。

 投手の名は藤原良平(西武)。10年目を迎えた2017年は、5月に1軍初昇格。9月3日のオリックス戦(京セラドーム大阪)まで計5試合リリーフを務めた。

 アクシデントが起きたのは、6試合目の登板となった同8日の日本ハム戦(メットライフドーム)。0対9とリードされた8回から3番手としてリリーフした藤原は、先頭の大田泰示に左前安打を許すも、太田賢吾を遊ゴロ併殺に打ち取り2死。だが、ここで連続四球を与えてしまう。

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