【Q14】ホテルの部屋番号を忘れる
【A14】携帯電話に部屋番号を入力して記録しておく
【Q15】買い置きしてある商品を買ってくる
【A15】買ってはいけないものリストを作っておく
【Q16】忘れものをする、着ていく服を迷って混乱する
【A16】前日にカバンの中に必要なものを入れ、洋服も用意しておく。出かける15分前に携帯電話のアラームを設定して、持ち物の最終チェックをする
<気持ちの転換方法>
【Q17】図書館が休みなのに、忘れて行ってしまう
【A17】散歩の機会だと割り切る
【Q18】理由もなく落ち込んだり、気力がなくなる
【A18】認知症の症状だと割りきって対処する
【Q19】生活に張りがない
【A19】無理やり予定をつくる。新しい趣味をはじめる(佐藤さんは、認知症になってから臨床美術を、62歳からピアノとドイツ語を学び始めた)
【Q20】失敗してしまう
【A20】失敗した理由を記録し、同じ失敗を繰り返さない
【Q21】自分でできないことがある
【A21】自分でできること、できないことを切り分け、後者は人に頼む
佐藤雅彦(さとう・まさひこ)/1954年、岐阜県生まれ。中学校の数学教師を経てシステムエンジニアに。2005年、アルツハイマー型認知症と診断される。翌年、「人生を楽しみたい」と仕事を退職、変わらず一人暮らしを続ける。15年、ケアハウスに住まいの拠点を移し、週に2回のヘルパーのサポート、食事以外は基本的に自分でおこなっている。日本認知症ワーキンググループ共同代表
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