「今後は、情報の数や種類だけでなく、内容もさらに吟味を重ね、充実させていく予定です。例えば、自分と同じような病態の人が受ける治療とその経過・結果などがわかる病歴情報の発信や、抗がん剤治療を受けている人が、効果や副作用、こうすれば少し楽だといった情報を、皆で共有できるような交流サイトなども作りたいと考えています」(垣添氏)
同クラブの運営は、基本的に企業と個人の寄付で賄う。国立がん研究センターをはじめ、がん診療連携拠点病院には、協力を募るパンフレットなども用意されている。
趣旨を同じくするNPOや国などとも緩やかに連携し、がん患者への支援を国民運動のような大きなうねりに、という同クラブの発足は、がんサバイバーやその家族への温かい追い風となりそうだ。
(取材・文/梶葉子)