「シンデレラ役に選ばれたけど、どうやって演じればいい?」という相談を送ってくれたのは、小学5年生のタコヤキロボットピーヤ。数多くの子ども向けライブを開催し、子どものお悩み相談本『小島よしおのボクといっしょに考えよう』(朝日新聞出版)も出版した小島よしおさんが、さまざまな悩みや疑問に答えるAERA with Kids+の本連載。小島さんが舞台を作るときに心がけていることや、本番でうまくいくおまじないを伝授してくれました。
【写真】芸人デビュー前、アフロヘアの小島よしおさんはこちら【よしおの答え】
タコヤキロボットピーヤ、主役に抜擢されるなんてすごい! どう演じればいいか……主役だし、難しいよね!
でも、タコヤキロボットのお悩みからは「クラスでいい劇を作りたい」「どう演じたらお客さんに感動してもらえるかな」という気持ちが伝わってくる。真剣に劇に向き合う姿勢が素晴らしいと思ったよ。
よしおも中学1年生のときに「オズの魔法使い」でライオン役をやったなあ。そのときは、「とにかく大きな声で元気よく演じよう!」って思っていたよ。セリフや気持ちをお客さんにしっかり伝えることを第一に考えたんだ。
舞台に立つことが楽しくて頑張ったからか、けっこう評判がよくてうれしかった。
演劇やドラマの世界では、昔から男性が女性の役を演じることも、その逆もある。よしおは、演技するときって、性別がどうとかよりも、いかに自分らしく演じられるかが大事なんじゃないかな、って思う。一生懸命演じる姿が、見る人の気持ちを動かすんだと思うんだよね。
保育園や幼稚園のお遊戯会を見た親御さんはみんな泣いちゃうって聞いたことあるけど、それは子どもの成長はもちろん一生懸命やっている姿に心を打たれるんじゃないかな。
だから、タコヤキロボットらしいシンデレラを演じるにはどうしたらいいか、一緒に考えていこう!
そもそも「シンデレラ」ってどんな人?
まず、シンデレラを演じるには、シンデレラがどんな人なのかを知るのが近道かもしれない。プロの役者さんも、演じる役の細かいプロフィルを作ったり、役の気持ちを想像したりするんだって。
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