台風や豪雨が増えている昨今、各地では浸水などの被害が多く報告されている。これらに備えて、今からできる対策としてはどんなことがあるのだろうか。
台風や豪雨の前にまず確認したいのが、自分の家が、洪水や浸水の被害を受ける可能性がどの程度あるのかということ。その可能性について、国土交通省はウェブページで「洪水ハザードマップ」を公開している。各自治体でも公開しており、そちらには避難場所も記載しているので、あわせて確認しておこう。
自分の地域の情報が確認ができたら、今度は家でできる備えをしておきたい。まずチェックしたいのが、家の壁や屋根、窓の状況だ。傷んでいる場所はないか、改めて確認しておこう。特に窓は、暴風で物が飛んできたときのことを考えて、特に傷みがなくとも補強しておきたい。たとえば、「ガラス飛散防止フィルム」を貼ると、簡単に補強することが可能だ。透明のフィルムを貼れば、ガラスが割れた際にバラバラに飛び散ることを防ぐことができる。台風だけでなく、地震対策としても有効なので、この機会に備えておいてもいいかもしれない。
壁や屋根の補修は大変そうだが、今は貼るだけで水漏れを防ぐことができる「補修テープ」もある。これらを活用して、家の安全性を高めておきたい。
家が洪水の危険域にある場合は、事前に土のうを用意して、玄関をはじめ、水が入ってきそうな場所に備えておくのも手だ。一般家庭で土のうを準備するのはハードルが高いと思われるが、水を使って簡単に作れる「簡易土のう」がある。一見すると、何も入っていない土のう袋なのだが、これを10分程度水につけると、大きく膨らむ。とはいえ、土のうが必要になるころには避難勧告が出ているケースも多いはず。家を守ることも大切だが、避難の際に邪魔にならないように気を付けて使用したい。