次にMF陣だが、ボランチとCBもできる遠藤航(浦和)、ボランチで“汗かき役”を務める原川力(川崎F)、左右両サイドとボランチもできる矢島慎也(岡山)、司令塔の大島僚太(川崎F)、左サイドからの攻撃で“斬り込み役”を果たす南野ら常連組は当確ではないだろうか。最後の一人はレフティーの野津田岳人(新潟)が有力だが、5月のガーナ戦で好プレーを見せた橋本拳人(FC東京)を推したい。なぜなら彼はボランチ、右SB、左右両サイドのMFもできるポリバレントな選手だからだ。緊急事態の際には重宝な選手でもある。
最後にFW陣は久保、富樫、浅野の3人は当確。残る1枠をオナイウ阿道と鎌田大地(鳥栖)がトゥーロンでテストされたが、ここにもOA枠で金崎夢生(鹿島)を呼びたいところだ。ブラジルでは劣勢を強いられることが予想されるだけに、一人でも“個の力”で突破してフィニッシュに持ち込めるストライカーが欲しい。ただ、金崎を選択すると鹿島勢は4人になってしまい、1チーム3人までという紳士協定に違反する。このため伊東を外し、守備的なポジションならどこでもできる谷口彰悟(川崎F)をOA枠で入れるのはいかがだろう。
=リオ五輪予想メンバー18名=
GK
櫛引政敏(鹿島)
中村航輔(柏)
DF
植田直道(鹿島)
三浦弦太(清水)
松原健(新潟)
小川諒也(FC東京)
森重真人(FC東京)※
MF
遠藤航(浦和)
原川力(川崎F)
大島僚太(川崎F)
矢島慎也(岡山)
南野拓実(ザルツブルク/オーストリア)
橋本拳人(FC東京)
谷口彰悟(川崎F)※
FW
久保裕也(ヤングボーイズ/スイス)
浅野拓磨(広島)
富樫敬真(横浜FM)
金崎夢生(鹿島)※
※…オーバーエイジ枠
(サッカージャーナリスト・六川亨【週刊サッカーダイジェスト・元編集長】)