日本が許した失点は5点。そのうちファン・ウェルメスケルケン際(ドルトレヒト)の判断ミスが2点。喜田の反則からFKを与えて決められたのが1点、左SB三丸拡(鳥栖)が相手を倒してPKからの失点が1点と、ポルトガル戦以外は全て自分たちのミスからだった。奪ったゴールは中央突破からFW浅野拓磨(広島)とMF南野拓実(ザルツブルク)が1点ずつで、残る1点は左SB三丸のクロスをFW富樫敬真(横浜FM)がボレーで決めた。本来なら両サイドのSBによる攻撃参加からのクロスや、浅野と富樫の俊足を生かしたカウンターが手倉森ジャパンの攻撃パターンである。急造DF陣は守備だけでなく攻撃でも機能せず、日本は本来の実力を発揮できなかった。救いは、これがリオ五輪の本番ではなかったということだろう。
手倉森ジャパンは6月29日の南アフリカ戦まで活動がない。そこで少し気は早いが、本大会にエントリーされる18名を予想してみよう。過去2大会でのメンバー構成は、GKが2人、DFとMFが6人で、FWが4人というユニットだった。いずれも4-4-2をベースにしたシステムだったので、今回もそれを踏襲する。ケガ人の復帰時期は未定のため、あくまで現在プレー可能な選手を対象に選出したことを断っておきたい。