さらにメークに関しても、アンケートでは「どの程度のなりきり度を目指すか」を調査。「軽度のメーク(普段より濃いくらい)」「中程度のメーク(部分的な血のりなど)」「なりきり度大のメーク(全顔メーク・素顔がわからないレベル)」など、挑戦したいメークの段階を聞いたところ、最も多かったのは軽度のメークで32.4%。次いで中程度が22.4%。なりきり度大は14.6%だった。

 やはり女性は奇抜なメークは苦手なのか……と思いきや、「なりきり度大」の内訳を見ていくと、意外な事実が明らかに。なりきり度大メークに挑戦したい人を世代別にみたところ、35歳~39歳がもっとも多く、実に25%を占めていた。それに次ぐ18歳~24歳が14.3%だったのに比べても、圧倒的に多いことが分かる。本気で臨みたいのか、あるいは照れ隠しの意味もあるのか……30代後半女性の意外な願望が明らかになった。

 こうした仮装やメークの準備をばっちり整えてから迎える、ハロウィーンイベント当日。参加者は何を楽しみにしているのだろうか。アンケートで「ハロウィーンのここが好き!」というところをたずねたところ「普段できない格好やメークができる」がもっとも多く、34.7%。次いで「みんなでワイワイ盛り上がれる」が30.4%、「普段とは違う自分を演出できる」が23.3%という回答だった。
                  
 一方で、ハロウィーンならではの困ったことも少なくない様子だ。「ハロウィーンのここがネック!」と思う部分を聞いてみたところ、「仮装のまま帰るのが恥ずかしい」が30.6%と最多。確かに電車に仮装の人たちが乗り込んでくると、仕事帰りのビジネスマンとの温度差が生じることも……。さらに「まわりのテンション(雰囲気)についていけない」という人も24%いた。仮装していても、4分の1程度の人はノリについていけていない……のかもしれない。また「着替えやメークチェンジの場所がない」(23.5%)といった声も寄せられた。

 一様に楽しんでいるように見えるハロウィーンも、実はその胸中はさまざまなようだ。とはいえ、年々盛り上がりをみせるハロウィーンイベント。今年も街が大きくにぎわうことは間違いなさそうだ。

(ライター・横田 泉)

暮らしとモノ班 for promotion
2024年の『このミス』大賞作品は?あの映像化人気シリーズも受賞作品って知ってた?