――本書を使えば、自分自身の理想に近づくための現実的な「勉強のデザイン案」を見出すことができるというわけですね。
伊沢:はい。理想は「勉強のやりかたをデザインすること」に限らず、何かを目指す上で大変大事な概念です。「こうなりたい!」という理想は、いわば達成したい最終的な目標ですから、理想を掲げることは具体的なゴールを描くために必要なステップなんですね。その理想があるからこそ、その達成のために今日何をすればいいか、明日何すればいいかという具体化ができる、進む方向が決まる。勉強のやり方をデザインしよう!自分はこうなりたいんだ!というイメージを持ってスタートすることで、「今の自分に必要な勉強は何か」「このやり方より効率的なやり方があるのではないか」という逆算が、理想像と現実を比較した結果としてできるようになるんです。
――今まさに「自学自習」する力を身につけるべき時期に読みたい本ですね。学生、親御さんだけに限らず、目標を持って日々仕事をこなすビジネスパーソンにも有効な考え方だと思います。ちなみに伊沢さんご自身も、外出自粛生活で「自学自習」をされていることはありますか。
伊沢:基本的には会社の仕事に注力する日々ですが、イベントやテレビ出演が減っていることもあり、社員とのコミュニケーションの機会を取れているので発見は多いです。