著者の足立将志さんは、自衛隊の厳しい訓練に励むかたわら、スポーツ栄養学を学んだという異色の経歴の持ち主。退官後にダイエットアドバイザーに転身し、自身を実験台に現在のダイエット法を確立。そしてその実績が半端じゃない。なんと、足立さんが過去にアドバイスを与えた人のうち、9割以上がリバウンドをすることもなくダイエットに成功しているのだ。
足立さんがダイエットでまずやるべきことに挙げているのが「部屋の整理・整頓と掃除」だ。ダイエットと整理整頓。一見、まったく無関係に思えるこの2つの行動だが、実践してみるとその重要性に気づく。
太ってくるとちょっとしたことが億劫になり、いろいろなことを後回しにすることで生活がだらけてくる。そうなると、どんどん体を動かすのが面倒になり、気づけばさらに太ってもっと動かなくなる。そして気が付けばすっかりだらしない体になり、ますます億劫に……。この無限ループから抜け出すことは容易ではない。
だからこそ、ちょっとしたことでも体を動かす習慣を取り戻すことが、実はものすごく大切なのだ。「部屋の整理・整頓と掃除」から始めることが、ダイエットの重要な第一歩になる。
■巣ごもりにこそ有効な「自重トレーニング」
第一歩を踏み出したら、次は実践だ。そこでオススメなのが「自重トレーニング」。自重トレーニングは、その名の通り、自分自身の体重を負荷にして行う。特別な器具は不要、時間も短時間でOKとあって、太ったことで億劫になっている人が今すぐ始めるにはもってこいのトレーニングだ。しかも、部屋を掃除して空いたスペースで無理なくできるのもありがたい。
コロナで巣ごもりが続く今、まさしく最適のトレーニング法だといえる。
加えて、このダイエット法で推奨されているのは、全身の筋肉をむらなく鍛えること。下っ腹が気になる人は、その部分を重点的に鍛えようとするが、それは大きな誤り。どうせ筋トレをするなら、全身を鍛えた方が圧倒的に良い。