また家族の一部に負担がかからないよう、きょうだい・孫などいろんな人から日替わりで電話するのもいい。親がスマホを持っている場合は、孫や季節の写真を送る、テレビ電話をしてみるなどもおすすめだ。

 次は「(2)必要なもの、旬のものを送る」。子世代は必要なものをオンラインですぐに買うことができ、巣ごもり消費が進んでいるが、70代のインターネットショッピング利用率はまだ10%台で、インターネットで物を買うことが子世代ほど一般的ではない。

 電話の際には是非、買えずに困っているものがないかどうかを聞き、必要なら送ってあげよう。また親世代は、今の若い人よりも旬を感じながら生活してきているもの。旬を感じることは刺激にもなる。今の時期ならサクランボや新茶といった旬の食べ物を送り、「もうこの時期だね」という会話のきっかけにしてみてほしい。

 続いては「(3)適度な運動をうながす」だ。電話では散歩などの運動ができているかを聞いてみよう。1日に20分程度のウォーキングは健康増進に効果的と言われている。もし、外に出ることに抵抗を感じているようなら、テレビやラジオの体操番組にあわせて体を動かすこともおすすめだ。また、親がインターネットを利用できるなら、東京都江戸川区が提供しているフレイル予防のためのトレーニング「えどトレ」や、千葉県我孫子市が提供している口の健康低下「オーラルフレイル」予防のためのトレーニングなど、各自治体がYouTubeで介護予防体操を配信しているので、是非教えてあげてほしい。

 親が詐欺被害などに遭うのを防ぐためにもぜひ実行してほしいのが、「(4)給付金は一緒に申請する」だ。

 新型コロナ対策として、日本の全国民に10万円が給付されることになった。そこで心配なのが、給付金に便乗した詐欺だ。被害に遭ってしまうと大切なお金を失い、クレジットカード番号など今後の被害につながる情報まで流出するおそれがある。そして何より、詐欺に遭った当事者はものすごく落ち込み、自信を失ってしまう。

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