2010年代も多くのドラマがあったプロ野球ドラフト会議。毎年のように目玉と言われる選手が出現し、プロ入り後に期待通りの活躍を見せた選手もいればプロの壁や故障に苦しんでいる選手もいる。そこで今回は過去10年間(2010年~2019年)に指名された選手の期待度を番付形式で10人選んでみたいと思う。プロ入り後の活躍は考慮せず、あくまでもドラフト会議時点での評価を対象とした。まずは野手編をお届けする。
【写真】平成で最もカッコいいバッティングフォームはこの選手!
西前頭筆頭(10位):岡本和真(智弁学園→2014年巨人1位)
1年時から長距離砲として注目を集め、3年春の選抜では1試合2本塁打と活躍。夏の甲子園後に行われたU18アジア選手権でも木製バットで見事な成績を残した。打つ以外のプレーに特徴がなかった点が懸念されたが、その長打力と高い打撃技術が評価されて巨人から単独1位指名を受けた。
東前頭筆頭(9位):森友哉(大阪桐蔭→2013年西武1位)
2年時には藤浪晋太郎(阪神)とバッテリーを組み春夏連覇に大きく貢献。最終学年でも主将としてチームを牽引してチームを甲子園春夏連続出場に導いた。打撃技術は歴代の大阪桐蔭の選手の中でもナンバーワンと言われるほどだったが、上背の無さと捕手としてプロで通用するかが焦点となり、西武の単独1位指名にとどまっている。
西小結(8位)中村奨成(広陵→2017年広島1位)
3年夏に出場した甲子園で大会記録を塗り替える6本塁打を放ち一躍スターダムにのし上がった。それまでも捕手としての評価は高かったが、甲子園での活躍で評価を大きく上げたことは間違いないだろう。若手の正捕手候補不在の中日と、地元の広島が1位で入札し、抽選の結果広島に入団することとなった。
東小結(7位):高山俊(明治大→2015年阪神1位)
高校時代は5番打者として3年夏に甲子園優勝。明治大では入学直後からレギュラーとなり、東京六大学記録を塗り替えるリーグ戦通算131安打を放ち、注目を集めた。走攻守三拍子揃った即戦力の外野手として高く評価され、阪神とヤクルトが1位で入札。ヤクルトの真中満監督(当時)が抽選で勘違いして派手なガッツポーズを見せたことでも話題となった。