一方で、鈴木氏は3日後の同月30日の衆院予算委員会で岸田首相が「私自身も3人の親だ。子育てが経済的、時間的、さらには精神的にも大変だということを目の当たりにしたし、経験もした」と述べたことは「残念でした」と話す。鈴木氏の父は鈴木宗男参院議員。公務に飛び回る父に会えるのは月1回程度で、幼い頃はファクスで手紙交換をしていたという。

「岸田首相も早くから政界に入り、家族との時間は限られていたはず。その形を否定はしませんが、だからこそ『子育てはしてこなかったけれど、現代の子育て世代の悩み、不安、喜びを聞き、政策に生かしたい』と言ってほしかった」(鈴木氏)

 謙虚に向き合う姿勢こそが、いま求められていることだろう。(編集部・古田真梨子)

AERA 2023年2月13日号

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