

AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。
* * *
Q:去年、愛猫を17歳で亡くしました。以来、楽しいことがあっても「これからあの子のいない人生なんだ」と思ってしまいます。人生の半分以上を共にした愛猫の死は耐えがたいもので、優しく寄り添ってくれた存在が大きすぎて、今後の人生を過ごすのがつらいです。愛猫も望んでいないと思いますが、後ろ向きになってしまいます。(31歳/てんびん座)
A:長年一緒に過ごしたペットは、親友兼、家族兼、神様みたいなもの。「他に好きなものを見つけなよ」とアドバイスされることがあるかと思いますが、すべて無視してください。なぜなら代わりになるものはいないからです。
あなたの場合は特に、猫ちゃんの存在によっていろんな感情を表に出せていたのだと思います。ペットの前だと、家族にも言えないようなことを話せたりするし、言葉づかいも人間対人間とは違いますよね。「あらあらどちたのー」みたいな感じになる。そのコミュニケーションはすごく大事な気がします。
てんびん座は、動物に対する愛情表現がすさまじくて、どこか人間に対しては最後の一枚で心を許していない人たちが多いです。だから愛猫家、愛犬家、子ども好きも多い。「どちたの?」って言える相手には心を開くんですが、大人に対しては営業モードみたいになってしまうんですね。