巨人・菅野智之がレベルの違いを見せつけている。
【ファンが選んだ平成で最もカッコいいバッティングフォームはこの選手!】
先発した試合では当たり前のように好投し、チームのリーグ連覇へ向けての大きな原動力となっている。そして自らの夢、メジャー挑戦へ一直線だ。
今シーズン菅野は開幕投手を務め、10月13日の広島戦で黒星がつくまで無敗が続いていた。10月6日のDeNA戦では、開幕投手としてはプロ野球新記録となる、開幕13連勝を達成。これまでは04年に近鉄時代の岩隈久志(現巨人)がマークした12連勝が記録だったが、これを抜き歴史に名を刻んだ。
「状況は異なるが、開幕連勝は逆境に負けない精神力がすごいから。例えば04年は球界再編の話が出た。岩隈が所属した近鉄とオリックスの合併が中心。近鉄選手たちは球団存続を願って動く中で、チームが勝つことが最も世間に響くという大きなモチベーションがあった。その中で岩隈もガムシャラに投げていたことで結果もついてきた。今年の菅野はコロナ禍で開幕延期になり、調整はかなり難しかったはず。気持ちを奮い立たせたのは、大リーグ挑戦という強い気持ちだった」(在京テレビ局のパ・リーグ担当記者)
菅野はメジャー挑戦を視野に入れていると噂されてきた。しかし巨人は長年に渡りポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦を認めなかった。ところが昨オフ、山口俊のメジャー挑戦を容認、ブルージェイズに移籍となった。そして編成面での権限も握る原辰徳監督が、海外移籍を条件つきで容認する意向を公の場で示した。
菅野が海外FA権を取得するのは、最短でも21年オフ。しかし時代は変化している。親会社の読売新聞社の経営も盤石ではない。以前のような『金満』経営で巨人軍を持ち続けるのも厳しくなった。そして8年間、貢献してくれた菅野の恩に報いるという考えもある。
「投手として間違いなくトップクラス。すべての球種が決め球になり制球力も良い。日本で最も注目される球団のエースとして投げ続け、結果も出せるメンタル面も心配ない。一時期はオーバーウェイトも指摘され、自己管理に関して疑問符もついた時期もあった。しかし今年はシェイプされており身体のキレが素晴らしい。メジャー移籍時には複数年契約でオプションや高待遇のインセンティブが期待できる。どの球団も最高条件を提示して獲得に手を挙げるはず。コロナ禍で経済状況が厳しいとはいえ、過去最大規模の獲得合戦になる」(メジャーリーグ環太平洋地区スカウト)