多くの女性に訪れる更年期障害。様々な症状に苦しむ女性も多いが、南越谷健身会クリニック院長の周東(しゅうとう)寛医師がその改善策を教える。
* * *
ホットフラッシュといわれるほてりやのぼせ、おなかの不調に動悸やめまい、息切れ、肩こり、頭痛……。これでもかというくらい多様な症状があります。このうち2、3個でもあれば立派な更年期障害。でも恐れないで。改善策はいろいろあります。
例えばカラオケ。熱唱すると女性ホルモン分泌が活性化し、ホルモンとの関係が深い女性の循環器系の障害も少なくすることができます。好きな歌を歌えばアドレナリンなど幸福ホルモンもばっちり。歌詞を暗記すれば物忘れや認知症の予防にもなりますよ。
軽い運動もグッド。汗をかいて放熱して運動終了後に体を休める。それで交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいけば自律神経のバランスがよくなり、体も楽になります。簡単なのはスクワットですね。
男性にも更年期があることが近年わかってきましたが、女性の閉経のような境目がなく、本人も「まさか」と認めない場合が多いんです。だからこそ注意してほしい。男性ホルモンのテストステロンが減ると、性機能低下、イライラ、集中力欠如のほか、うつ症状もよく起こります。
※週刊朝日 2013年3月29日号