“たまねぎ氷”ブームの火付け役で、南越谷健身会クリニック院長の周東寛(しゅうとう・ひろし)氏が、ピンコロをかなえる「目・耳・口の老化予防」についてこう語る。
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目がかすんで耳鳴りもする……。寄る年波には勝てないなと悩んでいる方。落ち込む暇があったら手のひらをあわせてお祈りを、じゃなくて、手のひらをこすり合わせて瞼に当てて! 気持ちいいでしょ?
これは眼輪筋(目の周りの筋肉)をほぐす超簡単な方法。摩擦熱が疲れ目やかすみ目にジワ~ッと効きます。ホットタオルを使わなくても、気軽にいつでもできちゃう。眼輪筋がほぐれてリンパの流れがよくなれば、シワやたるみも目立たなくなる可能性があります。
次に、手を握ってこすりあわせて、丸めた指を両耳に当てましょう。海辺で拾った貝を耳に当てるあの感じね。聴覚を司る蝸牛神経も、平衡感覚に関わる前庭神経も、耳の中の血管の流れが影響します。血流が滞れば難聴やめまいを引き起こすことがあるので、温めて流れをよくすることが大切。耳には全身のツボが集まっているので、耳たぶをひっぱったり、軟骨(もみあげの横)をマッサージして、内耳の血行を常によくしましょう。
咀嚼の力は弱まっていませんか? 舌や口、頬を動かす筋肉が弱まるとのみ込みづらくなるので、ひそかにしてほしいのが「1人キス」。口を横に広げたり、すぼめてみたりしましょう。舌も引っ込めたり突き出したり、交互にこの動きを10回繰り返します。お相手を想像しながらしてもOK。随意筋を動かして、しかもときめきながら表情が生き生きすれば、あらいいことあった? なーんて言われるかも。若さのキープは小さな努力の積み重ね。がんばりましょう。
※週刊朝日 2013年4月5日号