■2018年:5人

・市川悠太(明徳義塾→ヤクルト3位)、横川凱(大阪桐蔭→巨人4位)、柿木蓮(大阪桐蔭→日本ハム5位)、川原陸(創成館→阪神5位)、土居豪人(松山聖陵→ロッテ8位)

■2019年:3人

・奥川恭伸(星稜→ヤクルト1位)、及川雅貴(横浜→阪神3位)、前佑囲斗(津田学園→オリックス4位)
※石川昂弥(東邦→中日1位)は野手としてプロ入り。

■2020年(新型コロナウイルスの影響で大会中止):8人

高橋宏斗(中京大中京→中日1位)、中森俊介(明石商→ロッテ2位)、小林樹斗(智弁和歌山→広島4位)、田上奏大(履正社→ソフトバンク5位)、内星龍(履正社→楽天6位)、嘉手苅浩太(日本航空石川→ヤクルト6位)、下慎之介(健大高崎→ヤクルト育成1位)、川瀬堅斗(大分商→オリックス育成1位)

 プロ入りした人数だけで見ると、中止となった昨年の大会がこの10年で最多となった。上位指名となった高橋、中森に加えて小林も前評判は高く、過去を振り返ってみてもかなり高レベルだったことは間違いない。選手の格としては2012年がやはり目立つ。藤浪、大谷の二人が1位指名されており、彼らと並んで「高校ビッグ3」とも言われていた浜田も2位でプロ入りを果たした。ただ、投手としての1位指名が複数いたのはこの年だけというのは意外な印象を受ける。

 そして改めて今年出場予定の投手を見てみると、前評判では過去10年でもやはり最高レベルという印象を受ける。現時点でも上位指名候補の可能性があるのが小園健太(市立和歌山)、畔柳亨丞(中京大中京)、松浦慶斗、関戸康介(ともに大阪桐蔭)の4人で、全員が昨年秋の時点で既に150キロを超えるスピードをマークしている。中でも一番の注目度を集めることになりそうなのが小園だ。184cm、89kgという堂々とした体格でスピードだけでなくコントロール、変化球も高校生離れした完成度を誇る。更にまだまだここから伸びていきそうなスケールを感じるのも大きな魅力だ。

次のページ
直球の勢いで小園を上回りそうなのが…