~外野のポジションは3つとも空いている(滝野、渡辺、三好)

 その他にも多くの名前が出て来た。18年ドラフト6位指名の3年目・滝野要(25歳、大阪商業大)、15年育成6位の6年目・渡辺勝(28歳、東海大)、20年ドラフト6位の新人・三好大倫(24歳、JFE西日本)の3人。20代には多くの好選手が揃い、結果次第ではレギュラーの陣容が大きく変わることも考えられる。

「少しのきっかけで結果を残せる。だから20代中盤以降の選手は、より順応性が必要になる。思い通りに行かなかった時、実力を発揮できるかどうかの引き出しが大事。それがあれば結果も出る。特に現在の外野陣は大島(洋平・36歳)、平田(良介・33歳)など、ベテラン揃い。ポジション3つ全てが競争になる可能性もある」

~将来の黄金バッテリーを目指せ(清水、石橋)

 気にしているのは野手陣だけではない。昨シーズン国内FA権を取得したエース大野雄大が残留し、先発から抑えまで頭数豊富で、上手く行けばリーグ屈指となりそうな投手陣。そして木下拓哉が定位置を確保しそうな捕手に関しても、他に注目している選手がいる。

「投手では清水達也(22歳、花咲徳栄高)、捕手では石橋康太(21歳、関東一高)。清水は本格派で投手らしいタイプ。間違いなく将来のエース候補だね。石橋は打撃が良いし、肩だけ見れば球界トップクラス。木下を脅かしてくれればチーム力が上がる」

~落ち着いてやればスゴイ打者になる(山下)

 そしてもう1人、意外な名前が出て来た。楽天戦力外となり育成契約で入団した山下斐紹。同じ千葉県の高校出身(宇野:銚子商、山下:習志野高)ということもあるだろうが、恵まれた身体と長打力を買っている。10年ソフトバンク1位指名で今季11年目を迎える29歳だ。

「潜在能力は素晴らしいものがあるけど、いつもチョロチョロしているんだよね。調子に乗り過ぎなんだよ(笑)。もうちょっと落ち着いて野球に取り組めば、スゴイ打者になるはずなんだけど。そろそろ本人も気付かないと」

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「彼らが活躍すれば間違いなく優勝」