ジョイマン(C)朝日新聞社
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 ファーストサマーウイカが出演するペプシのキャンペーン動画に、ある芸人が起用されたことが話題になっている。その芸人とは「脱力系ラップ」のネタで知られるジョイマンの2人だ。

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 ペプシのツイッターアカウントをフォローして、「#おつかれサマーウイカ」ボタンを押してツイートした人の中から抽選で商品が当たる。当選者にはファーストサマーウイカが祝福する動画、ハズレの人にはジョイマンの高木晋哉が「まことにすいまメーン」と謝罪する動画が送られてくる仕組みだ。

 飛ぶ鳥を落とす勢いの人気タレントであるファーストサマーウイカと堂々と肩を並べて、ジョイマンが世界的企業の広告塔となったのは快挙と言っていい。

 ただ、彼らの活躍はこれだけではない。今年に入ってから、P&GのウェブCM、モスバーガーのウェブCMでもジョイマンが起用されている。いまや広告業界で最も注目されている芸人の1組と言っても過言ではない。

 ジョイマンは「ありがとう、オリゴ糖」などと韻を踏むラップを口ずさみながら踊るネタで2008年頃に一世を風靡した。しかし、徐々に人気は落ちていき、「一発屋芸人」の烙印を押されてしまうようになった。

 でも、彼らはしぶとかった。2014年には、高木がジョイマンのサイン会に人っ子一人並んでいない状態の写真をツイッターで公開して、大反響を巻き起こした。

 さらに、高木は「ジョイマン」という単語でツイッター上でエゴサーチをして、「ジョイマンは消えたな」「ジョイマンどこ行ったんだろう」などとつぶやいている人に対して、「ここにいるよ」とメッセージを返すという活動を始めた。不気味がられたり無視されたりすることもあったが、彼らはジョイマンの看板を掲げ続けた。

 すると、少しずつ風向きが変わってきた。時代が変化してもずっとそこにいるジョイマンの「変わらなさ」が、一周回って貴重なものに見え始めた。2018年には「前売チケットが完売しなかったら解散」と銘打った15周年記念の単独ライブを行い、見事にチケットを完売させた。

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なめられキャラも開き直ってしまえば怖いものはない