料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「鶏肉と夏野菜のスタミナ和え」。
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最近はゴーヤを家庭菜園で育てていらっしゃる方も多いようですね。ゴーヤと言えば、沖縄料理のゴーヤチャンプルーが有名ですが、これからの季節、いろんな献立に活用でき、しかも栄養満点。油との相性がいいので鶏肉と合わせてもいいですよ。
ゴーヤは苦みがありますが、下処理をすれば食べやすくなります。両端の硬い部分を切り落とし、縦半分に切って種とワタをスプーンでこそげ取ります。5ミリ厚に切ったらボウルに入れて塩を振ってもみ、10分ほどおいてください。すると水分が出てくるので、絞って使うと苦みが和らぎます。
鶏モモ肉はひと口大に切り、ゴマ油で炒め、少し焼き色がついたら水気を絞ったゴーヤを加えて炒め合わせ、取り出します。アツアツで食べるお料理ではなく和え物なので、少し冷ましましょう。
タレはゴマ油にニンニクと練り梅を合わせました。炒めた鶏肉のうまみに、ほど良いゴーヤの苦みやさまざまな野菜の香味が引き立ち、晩酌のお供にも合いますよ。
(構成/沖村かなみ)
■鶏肉と夏野菜のスタミナ和え
【材料】(2人分) 鶏モモ肉200g、ゴーヤ250g、キュウリ1本、ミョウガ2個、ショウガ30g、A(おろしニンニク小さじ1、練り梅小さじ2)、ゴマ油大さじ2、塩・胡椒各少々
【作り方】(1)鶏肉はひと口大に切り、塩・胡椒を振る。ゴーヤは縦半分に切って種とワタを取り、5mm厚に切り、塩(分量外、小さじ1)をもみ込み、10分ほどおく。(2)フライパンにゴマ油を熱し、鶏肉を炒める。水気を絞ったゴーヤを加えて炒め合わせる。(3)キュウリは塩少々を振って板ずりし、軽く水洗いして拍子木切りにする。ミョウガ、ショウガは千切りにする。(4)ボウルにゴマ油(大さじ1)とAを入れて混ぜ合わせ、(2)と(3)を加えて和える。
【ワンポイントアドバイス】切ったゴーヤは塩をもみ込んでしばらくおき、水分を絞ると苦みが和らぐ。ゴマ油、おろしニンニク、練り梅を混ぜたタレに具材を入れてよく和える。
※週刊朝日 2021年7月23日号