ダイエット情報を収集するほどに、何が正しいのかわからずに困惑してしまう……という経験をしたことはありませんか? ダイエットを始める際に、SNSやYouTubeなどからさまざまな情報を得ている人は多いと思います。そんなとき、情報の発信者によってダイエットのポイントが違ったり、逆のことを言っていたりすると、何が正しいのか判断するのが難しいですよね。早稲田大学大学院で運動生理学を学び、「ダイエットコーチ計太」としてYouTubeでも活躍するパーソナルトレーナー・計太さんが、多くのダイエットプランに共通している、ダイエットの普遍的な基礎知識七つを解説します。これからダイエットを始めようとしている人にはもちろん、何度もダイエットとリバウンドを繰り返している人にもぜひ読んでほしい、“ダイエットの真実”です。
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[1]脂肪1キロは7200キロカロリーである
まずゆるぎない事実としてあるのは、「脂肪1キロは7200キロカロリーである」ということです。脂肪1キロを増やすのに7200キロカロリーも必要ということですから、多少摂取カロリーが上がったくらいでは簡単に太りませんし、逆に多少消費カロリーを増やしたくらいでは簡単にやせられません。例えば、お米1膳は300キロカロリー未満ですし、ランニング30分で消費されるのは300キロカロリー未満です。ですから、お米を普通量食べたくらいで脂肪は簡単に増えないし、反対にランニングを少し頑張ったくらいで脂肪は減りません。
ただ、体重の変動が起こることはあります。糖質を取ることで体の水分量が増えて体重が増えたり、汗をたくさん出すことで体重が減ったり。それらは脂肪ではなく水分量の変化であると考えましょう。
一方、脂肪はそう簡単に増減するものではありません。脂肪に着目すると、ダイエットは“ゆったりペースで変動するもの”であることを常に意識しておくようにしましょう。