AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2021年9月6日号では、会社員横澤真弓のさん、信用保証協会職員の横澤龍吉さん夫婦について取り上げました。
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夫38歳、妻38歳で結婚。夫婦ふたり暮らし。
【出会いは?】高校時代の同級生。2年、3年と同じクラスだったが顔は知っている程度で交流はなく、2015年にFacebookで再会した。
【結婚までの道のりは?】お互い離婚経験者だったことで意気投合。「お互い、いろいろあったよね」と話が弾み、交際がスタート。再会から6年後に結婚。
【家事や家計の分担は?】家事は時間があるほうがやる。冷蔵庫いっぱいの野菜を消費するため、料理は妻が担当することが多い。掃除、洗濯は主に夫が担当。家計は別々。
妻
横澤真弓[39]
坂ノ途中 会社員
よこざわ・まゆみ◆1981年、京都市生まれ。2004年に京都国際建築技術専門学校卒業後、エン・ジャパンほか数社で営業、広報などを担当。18年にオーガニック野菜の宅配事業を行う坂ノ途中に出合い、19年に入社。法人向けの卸事業責任者として勤務
私は13歳のとき父を亡くし、専業主婦だった母が仕事に出て苦労をする姿を見て育ちました。「早く一人前になりたい」という思いが強く、20代は経験を積むことを重視して営業や編集、記者などに挑戦をしてきました。いまの会社に出合うまでは、ずっと模索を続けてきた気がします。
夫を通じて、義父が農薬や化学肥料を使わずにお米を栽培していることを知りました。通常、お米の流通価格は安く、農家の想いやこだわりは収益になりにくい。でも義父のお米を取り扱っている「坂ノ途中」は「相場の倍くらいの価格で買ってくれるんだ」と聞いて「そんなカッコイイ会社があるのか!」と、その理念に惚れ込んで入社しました。義父の仕事を近くで見ることで農家さんの苦労や困りどころがわかり、仕事に反映できていると感じます。