私と違って、夫は地に足のついた人生を歩んでいると感じます。なにより恋愛対象として変わらずにずっと好き。誰にも取られたくないし、大事にしたいなあと思います。
夫
横澤龍吉[39]
京都信用保証協会 職員
よこざわ・りゅうきち◆1982年、京都市生まれ。2004年、京都産業大学卒業後、京都信用保証協会に入協。09年に中小企業診断士の資格を取得。中小企業に寄り添い、資金繰り相談や金融支援、経営改善に向けたコンサルティングなど、金融と経営の一体型支援を行っている
妻とは高校の同級生。当時は接点がなかったのですが、6年前にFacebookで再会して意気投合しました。結婚の決め手は同棲期間を含めて1回もケンカをしなかったこと。僕は家で完全にオフになるタイプでダラッとすることもあるのですが、彼女はそれも受け入れてくれるんです。
仕事でも彼女のアドバイスが役に立っています。僕の仕事は多様な悩みを持つ中小企業に寄り添い、経営維持の支援をすること。妻は経営者や顧客の視点など多面的に物事を考える経験を積んでいるので、話を聞いていると気づかされることが多いんです。
早く家に帰って彼女と話したいのですが、最近は彼女の仕事が忙しい。僕があまり早く帰るとプレッシャーになるかなと、先に帰ったときはランニングをしたりして、彼女の仕事が終わるタイミングで「いま帰ったで」と報告する。そこは気を使っています(笑)。学生時代からの趣味の海外バックパック一人旅も二人で行くようになって、二人のほうが断然楽しいです。
(構成・中村千晶)
※AERA 2021年9月6日号