
仕事や家事、介護など多忙な生活を送る人や、スーパーから重い荷物を持って帰るのを負担に感じる高齢者たちにとって、宅配のニーズは高い。すでに宅配に取り組んでいるスーパーもあるが、配達時間が2~3時間の幅で設定されていることが多く、不便を感じる人もいる。ほしい時に、必要な分だけ食品を受け取れるようになれば、買いだめせずに済み、家庭の食品ロスも発生しにくくなる。
■1年後に100店展開
OniGOは年内に、1号店の近隣に25店を出す計画だ。1年後には100店の展開を目指す。店舗ごとの商圏が狭いため、地域密着型で顧客のニーズに細かく対応していく。1号店では、地元の米穀店から仕入れたお米や、「ミシュランシェフ」が手掛ける低糖質の冷凍弁当も販売している。
これまでに「食後にアイスクリームが食べたい」「夜食にラーメンが食べたくなった」という理由で注文した人や、自宅のパーティー中にドリンクやつまみを発注した人もいた。
開業してまだわずかだが、「すごい、本当に10分で届いた」「ママ友に紹介する」といった声も寄せられている。梅下さんは「大事なのは、リピーターを増やすこと」と強調する。
「一度利用した人に満足してもらい、また使いたいと思っていただけるかが、このビジネスの一番大事な肝だと思っています。地域のお客様に向き合い、受け入れられるサービスを、日本全体に提供できるようになりたいです」
OniGOは年中無休、営業時間は午前10時~午後10時。配達圏外の場合でも、アプリに住所とメールアドレスを入力しておけば、圏内に店がオープンした時に通知してもらえる。(編集部・渡辺豪)
※AERA 2021年9月20日号