コロナ禍でペットを飼う家庭も増えただろう。飼い主が感染した場合はどうするか。獣医師で「まねき猫ホスピタル」院長の石井万寿美さんが言う。
「犬や猫がコロナに感染するか、犬や猫を介在して人に感染するかは、まだはっきりとわかっていません」
■ペットの薬も多めに
ただし、感染したとの報告もあるので、ペットの世話は感染していない家族に任せる。自分ひとりしかいないのなら、マスクや手袋をつけて世話をする。高齢のペットがいる場合は、健康面にはいっそう気をつかう必要がある。犬だと心臓病、猫では慢性腎臓病を患っている場合が多い。
「1日でも薬が切れると体調が悪くなるかもしれません。薬は多めにもらっておいた方がいいでしょう。また、猫は普段食べているものでないと受け付けないことも多く、食べ物も多めにストックしておくことをお勧めします」(石井さん)
大切な家族であるペットを守るために、できることはしておく。ペットシッターなど世話を代わってくれる人を、今から探しておくのも有効だ。(ライター・羽根田真智、編集部・野村昌二)
※AERA 2021年9月20日号より抜粋