【「首・肩の強化、こり」に効果的なトレーニング】

 肩こりの原因については諸説ありますが、結論からいうと、肩こりも筋力の低下が原因です。マッサージをすれば血行がよくなり一時的に改善しますが、根本的な解決にはなりません。

 また、同じ姿勢を長時間とることが原因ともいわれますが、長時間同じ姿勢でいても肩がこらない人もいます。では、なぜ肩が硬くこってしまうのでしょう? これを考えてたどり着いた結論が、肩こりは肩甲骨(けんこうこつ)の関節を守る筋肉がうまく働かなくなることで起こるということでした。

 これらの筋肉が弱くなると、肩甲骨を背中の中心に寄せたり、上げたりする力が衰え、その代わりに肩の筋肉が多く使われ硬くなります。

■筋力の低下は多くの不調の原因に

 肩関節を守る力が低下すると、肩こりのほかに、高いところにあるものが取れない、手が後ろに回らないということにもなります。また、首を寝違えることが多くなったり、肩の痛みが出てきたりもします。特に肩が炎症を起こして痛くなり、寝付けなくなる人も多いのです。肩こりに悩む人は肩甲骨の関トレを習慣にしてください。

 鍛えるのは、肋骨(ろっこつ)と肩甲骨からなる関節です。この関節が安定しないと動きが悪くなり、肩こりなどの不調につながります。首の付け根から肩甲骨にかけて肩こりがある人は、肩甲骨をつり上げる筋肉が硬くなっています。この筋肉は肩甲骨の固定に強く影響するので、腕を最大限振り上げたときに痛い場合はこの筋肉が弱っていることがほとんどです。

 また肩甲骨を安定させる筋肉が弱くなると、肩から腕全体に力が入る感じがしなくなります。腕を振り下ろす際にも痛みを感じるようになります。これらも関節周囲の筋肉を鍛えることで改善されるのです。

 筋肉は運動で90歳からでもグングンついていきます。一日の初めに関トレをおこなって、快適な一日を過ごしてください。

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肩関節を守る力を強めるトレーニングをご紹介