逆に、NFL、NHLはともに対象とした10年間でオールスターに選出されたことがない選手が1人だけと安定して指名した選手が活躍している。NFLは選手の寿命が短く回数こそ少ないが、出場なしのサム・ブラッドフォードも新人王を獲得するなど、決して失敗とは言えず、アマチュア時代の評価がそのままプロでの活躍に直結するケースは多いようだ。
また、全体2位で指名された選手については、指名された選手などは省略するが、同じく2008年から2017年に指名されたプレイヤーのオールスターに選出された人数、選出された回数の合計を調べたところ、下記の通りとなった。
・MLB(3人、7回)
・NBA(3人、4回)
・NFL(5人、16回)
・NHL(7人、20回)
ここではNBAが人数、回数ともに最も少ないが、やはりここでもMLBが苦戦している。一方でNFL、NHLは高い成功率を誇っており、全体1位指名と同じような傾向がここでも見て取れる。
このように、あくまでドラフト上位指名選手だけの成績を見る限り、野球はプロで誰が活躍するのかを見極めるのが難しいスポーツだと言えるだろう。今年のプロ野球のドラフトは10月11日に行われるが、各球団どの選手を指名するのだろうか。スカウトたちの眼力にも注目が集まる。