反対に想定を下回ったのが、サンキューベリーマッチャ(抹茶)味(11年発売)、ナポリタン味(14年)、たまご焼き味(19年)の三つ。このうちワーストのナポリタン味は、コーンポタージュ味での成功の勢いあまって?作りすぎ、数億円の損失を出したと言われる。

 異業種の会社や団体とのコラボも積極的だ。人気アニメ「ポケモン」や本県のご当地キャラ「くまモン」、スポーツ界ではプロ野球・広島東洋カープやサッカー日本代表とも連携。それぞれのイメージに合った味の商品を出している。

 また生活用品大手ライオンとガリガリ君味の子ども向け歯みがきを作ったり、秩父鉄道と「SLガリガリ君エクスプレス」を走らせたりする取り組みも。ときに奇抜にも見える企画を繰り出し、話題を提供する。前出の広瀬さんはこう話す。

「ガリガリ君はみんなでワイワイ楽しむアイス。コミュニケーションツールの一つとして考え、ワクワクや楽しさ、話題を発信し続けることを大事にしてきました。これからも、あるときはいじられながらも、お客様とのリアルなふれあいを大切にしていきたい」

 40周年記念商品は、今年中にもう数品を準備中だ。不惑を迎えてますます元気。この先も楽しみだ。(本誌・池田正史)

(提供)
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週刊朝日  2021年10月15日号

(週刊朝日2021年10月15日号より)
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池田正史

池田正史

主に身のまわりのお金の問題について取材しています。普段暮らしていてつい見過ごしがちな問題を見つけられるように勉強中です。その地方特有の経済や産業にも関心があります。1975年、茨城県生まれ。慶応大学卒。信託銀行退職後、環境や途上国支援の業界紙、週刊エコノミスト編集部、月刊ニュースがわかる編集室、週刊朝日編集部などを経て現職。

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