段ボールは、父が「これどうかな」と会社から新品を持ってきてくれました。片方の側面に切り込みをいれて、扉が開くようにして、めいちゃんが自由に出入りできるようにしました。箱の中にはビニールシート、バスタオル、ふわふわな毛布を敷いてあげて、天井にバスタオルをかけて完成。
病院で「(子猫は)2匹はいる」と言われたので、産箱の“表札”にめいと2匹の子猫の絵を描きました。
ちょっと早いけど、勉強部屋の床に産箱を置いてみたら、めいちゃんが「これなに?」と興味深そうに入ってくれたので、よし!って感じでした。
出産予定日は、6月20日。
(7月前の)中間試験と重ならないといいな。学校に行ってる平日の昼でなく、休みの土日がいいと密かに願ってました。めいちゃんも初めてのお産で不安かもしれないので、立ち会ってあげたかったのです。
毎日のように写メを撮っていると、少しずつ、めいちゃんのお腹が大きくなるのがわかりました。さらに予定日が近づくと、お腹の一部の毛がぽつぽつ抜けて、おっぱいが目立ちはじめました。でも予定日になっても私には気配は感じられず。けど、ご飯はいっぱい食べていました。めいちゃんはママになる準備をしているようでした。
◆まさかの噛みつきとリアルモミモミ
予定日から6日経ったころ、不安になって母の知り合いの猫のボランティアさんに、ラインで質問してアドバイスをもらいました。
――お産箱は作ってタオルも敷きつめました。他に家族が準備するものはありますか?
とくにありませんが、急場の時のために、はさみと消毒液、糸などがすぐ出るようにするといいかもしれません。
――ネットで胎盤を食べてしまわないようにと書いてありました。出産後に食べてしまうことあるのですか?
少し下痢をするかもしれないけど、食べても大丈夫だと思いますよ。
このアドバイスに従って、すぐにはさみや消毒液などのアイテムを用意しました。すると翌日の日曜、ついに「その時」が!