L.A留学時代には、ジャネット・ジャクソンのMVにダンサーとして出演したことも
L.A留学時代には、ジャネット・ジャクソンのMVにダンサーとして出演したことも

 在学中に現地のゴスペル隊に参加。メアリー・J.ブライジのライブにゴスペルクワイアーのメンバーとして出演したり、ジャネット・ジャクソンのMVのダンサーに抜擢されるなどの実績を重ね、2000年に日本デビューを果たした。その後「Story」「Believe」「ハピネス」などのヒット曲を生み出し、日本を代表するアーティストに駆け上がったのは周知の通りだ。

 スヌープ・ドッグ、チャカ・カーン、ザ・ジャクソンズなど海外の大物アーティストとのコラボも多く、“完璧な英語を話せるバイリンガル・アーティスト”というイメージも強いが、彼女自身は「実は今でも私の英語は完璧じゃないんです」という。

「高校でかなり話せるようにはなりましたけど、同世代の子たちと一緒にいることが多かったから、10代の英語で止まってるんですよ。日本語でいうと“ヤバ”みたいな言葉遣いになることもあって(笑)。英語で取材を受けるときや、海外アーティストと話すときは“ちゃんとした英語を話さないといけない”というプレッシャーで胃が痛くなります」

■ラジオ英語講座で改めて勉強中

 キャリアを重ねるにつれて、オフィシャルの場で英語を話す機会も増えてきている。発音には自信があるが、さらに質の高い英語力を身に着けたい。

 いま、そんな彼女を支えているのが、レギュラー出演しているラジオ英語講座『ラジオで!カムカムエヴリバディ』(NHKラジオ第2)。朝ドラとのコラボ番組で、ドラマに登場する当時の英語講座を紹介し、英語を学ぶという番組だ。講師の大杉正明さんのもと、レギュラーの天野ひろゆき(キャイ~ン)さんとともに「ちゃんとした英語を勉強している最中」なのだとか。

「例えば、“How are you?”と聞かれたら、(“you”を強調して)“How are you?”と尋ね返すと丁寧な受け答えになる、ということをこの番組で学びました。基本中の基本ですけど、そんなことさえわかってなかったんですよね。今までは“Hi! What's up?”、つまり、“よ、調子どう?”みたいなノリだったんで(笑)。発音もチェックできるし、すごく役に立っています」

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