<中堅手>
■金子侑司(西武)
「ポスト・秋山翔吾」の一番手としての期待を受け、今季も「1番センター」で開幕したが、打率1割台に低迷。開幕12試合目で打順を9番に下げると、若手の台頭もあって5月以降はベンチスタートが増加。月が移り変わっても打率は上昇せず、シーズン101試合出場も、そのうち途中出場が47試合。打率.192、0本塁打、9打点と不甲斐ない数字が並び、2度の盗塁王の経験を持つ男としては実に寂しい9盗塁に終わった。2019年オフに4年契約を結んでおり、今オフの契約更改では現状維持の年俸1億2600万円(推定)でサイン。周囲からの高まる批判に対し、来季は目に見える結果で回答しなければならない。
<左翼手>
■バレンティン(ソフトバンク)
NPBのシーズン最多本塁打記録保持者。60試合出場で9本塁打&22打点に終わった昨季からの奮起を誓ったが、今季も推定年俸5億円という高給に見合った活躍はできなかった。開幕二軍スタートから5月18日に一軍昇格を果たし、5月28日の巨人戦、6月13日のヤクルト戦と2度の1試合2本塁打を放って見せたが、それ以外はサッパリ。打撃不振が続いて6月25日に二軍降格になると、そのまま一軍の舞台に戻ることなく、出場22試合で打率.182、4本塁打、9打点という寂しい成績とともに今季限りでの退団が決定。現役引退も示唆している。
<指名打者>
■清宮幸太郎(日本ハム)
「和製ベーブ・ルース」として話題を集め、史上最多の高校通算111本塁打を記録したスター候補だが、今季も活躍できずに「忘れられた存在」に。曲がりなりにも、1年目から一軍で3年連続シーズン7本塁打を放ち、今季が「覚醒のとき」と期待する声もあったが、結果はプロ4年目で初めての一軍出場なしに終わった。二軍では106試合出場で19本塁打を放ったが、打率は.199と低迷。プロ1年目の二軍成績(45試合、17本塁打、打率.244)と比べても、「進歩なし」、「後退した」言われても仕方ない。オフの契約更改では25%の減額制限に迫る500万円ダウンの1700万円(推定)でサイン。同学年の村上宗隆との差は開く一方。果たして新庄BIGBOSSのもとで“変われる”のだろうか。
セ・リーグ編に続く→巨人が“最多”の選出…期待外れだった選手たち【ワーストナイン2021 セ・リーグ編】