<二塁手>
■外崎修汰(西武)

 走攻守三拍子揃った好選手であり、リーグ優勝時に大活躍した“主力”だが、今季は不完全燃焼。4月に死球で左腓骨を骨折して約3カ月の戦線離脱を強いられると、7月に一軍復帰を果たして以降も、バッティングの調子が一向に上がらずに低空飛行。結局、出場73試合で打率.220、5本塁打、19打点、9盗塁と、いずれも2017年のレギュラー定着以降の自己最低の数字に終わった。オフの契約更改では、2600万円ダウンの1億400万円(推定)でサインしたが、今季の成績ならば「まだまだ高い」というのが正直なところだ。

<三塁手>
■安田尚憲(ロッテ)

 今季が高卒4年目。これまで徐々に成績を上げ、大きくジャンプするシーズンになるはずだったが、結果的には打率.242、8本塁打、55打点と期待値以下の成績に終わった。もちろん、4月に見せた月間5本塁打&28打点の活躍、6月の月間打率.311の成績は評価されるべきもので、高卒4年目の野手としては決して悪くない成績ではある。しかし、「4年目の飛躍」への期待感が高まっていただけに、今回の「ワースト」に選出。この悔しさを来季の大爆発に繋げてもらいたい。

<遊撃手>
■今宮健太(ソフトバンク)

 推定年俸2億9000万円の4年契約の3年目。故障で出場43試合に終わった昨季からの巻き返しを誓ったが、両ふくらはぎの不安が消えないまま開幕すると、それが影響したのかシーズン最後まで万全の状態ではプレーできず。出場125試合で守備面ではチームに貢献したが、打撃面ではレギュラー獲得後自己ワーストの打率.214(4本塁打、30打点)。10月には左脛骨(けいこつ)の骨挫傷で戦列を離れ、そのままシーズン終了を迎えた。まだ30歳。老け込むには早いはずだが、このままでは地位が危ういものになってくる。

<右翼手>
■大田泰示(日本ハム)

 チーム加入後4年間は100試合以上の出場を続けて2ケタ本塁打もマークし、今季も「6番ライト」で開幕戦を迎えたが、打率が1割台から2割台前半で推移。今季の推定年俸1億3000万円も、本塁打が月1本ペースで、6月以降は代打が中心。6月末と9月頭には二軍降格となり、最終的に出場76試合(先発43試合)で打率.204、3本塁打、20打点という「箸にも棒にも……」という成績でシーズンを終えた。年齢的にはまだ31歳と働けるはずだが、オフには球団からの契約の提示がされずに自由契約(ノンテンダーFA)に。苦難の日々と屈辱を味わう1年になった。

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5億の高額年俸もほぼ無駄に…