「過去にはバラエティー番組での振る舞いが『あざとい』と指摘されたり、数年前までいわゆるアンチも多く、『女性の嫌いな女優ランキング』でもランクインするなど、好き嫌いの分かれる女優でした。しかし近年、演技力の高さに加え、存在感のある美貌なのに、それを鼻にかけないところが知られるようになり、女性ファンも増えてきた印象です。ミステリアスな雰囲気なのに笑顔がかわいくて、意外と愛嬌(あいきょう)もある。そこが男女問わず、みんなが好きになってしまうのかもしれません」(女性週刊誌の芸能担当記者)

■映画で演じた2通りのキャバ嬢

 結婚後も、「ムーンライト・シャドウ」や「恋する寄生虫」、そして来春公開予定の「余命10年」など映画主演が途絶えることなく続く小松。映画界ではなくてはならない存在となりつつあるが、一方で「最近では裏方や制作サイドにも興味があると明かしています。本人はもともとファッションモデルでアーティスト性も高く評価されているので、今後は作品をプロデュースする側に回るかもしれません」(同)。

 ドラマウオッチャーの中村裕一氏は、彼女の魅力をこう分析する。

「菅田将暉との初共演作となる映画『ディストラクション・ベイビーズ』では、柳楽優弥演じる主人公の暴力的かつ破滅的な生きざまに巻き込まれていくうちに、自らも次第に狂気を帯びていくキャバ嬢を好演。岡田准一主演のホラー映画『来る』でもキャバ嬢を演じましたが、こちらは霊媒師の血を引き、髪も金や赤に染め上げたショートカット姿で、さらにタトゥーだらけというかなり特殊な役柄。それでも強烈なインパクトのある演技で、存在感を見せつけました。どんな役でも自分のものにする適応力と柔軟性、そこに加えられる彼女ならではの表現力や予想を上回るクリエイティビティが、スタッフやキャストを含め、多くの人を惹きつけるのではないでしょうか。映画に比べるとドラマへの出演が少ないので、来年はもっとたくさんのドラマで演技を見てみたいです」

 アイドル系のかわいさとは違った、唯一無二の魅力を放つ小松。結婚後も人気が衰えることはなさそうだ。(丸山ひろし)

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