「今季は、4回転4種5本を入れられたら良いなと思っています。4回転ループの確率は良くなっていますし、4回転フリップもあと一つスパイスが効けば良いものが跳べるという感じ。まずはGPシリーズで良い成績を取って、全日本選手権や次のシーズンにつなげたいです」
■4回転半のマリニン
男子の海外勢は、クワッドアクセル(4回転半)を世界初成功させた米国のイリア・マリニン(17)=スケートアメリカ、フィンランド大会=の台頭が著しい。両親はウズベキスタン代表の元五輪選手。まだ滑りや演技力では若さもあるが、本格的なシニアシーズンでどこまで飛躍するのか注目が集まる。
他にも、羽生のコーチだったブライアン・オーサー氏に師事する韓国の車俊煥(20)=スケートアメリカ、NHK杯=は美しい滑りと2種類の4回転を持つ。ジャンプ力のあるイタリアのダニエル・グラスル(20)=スケートアメリカ、イギリス大会=、中国の金博洋(25)=スケートカナダ、NHK杯=、演技力に定評があるフランスのケビン・エイモズ(25)=フランス杯、フィンランド大会=らにも注目したい。(ライター・野口美恵)
※AERA 2022年10月10-17日合併号より抜粋