「会社では、日大出身のOB、OG間で定期的に懇親会が行われています。人数と規模は社内でもトップクラスです。そこで出会った大学の先輩たちはいろいろな世代にわたり、それぞれ違うキャリアを辿ってきた人ばかり。大先輩から豊富な経験談を聞いたり、年代の近い先輩にはいろいろなことを相談できたり、同じ大学出身というだけで親近感が湧いてきます」(日大理工学部建築学科ウェブサイト)

中学校教員採用ランキング/「大学ランキング2022」(朝日新聞出版)から
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高校教員採用ランキング/「大学ランキング2022」(朝日新聞出版)から
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 中学校教員、高校教員の採用者がいずれもトップなのは、ほぼすべての教科の教員を養成できる学部、学科がそろっているからだ。

 英数国理社は文理、理工、法、経済、商学部などの卒業生が教壇に立てる。美術、音楽、体育は芸術、スポーツ科学部の卒業生が教えることができる。

 日大の強みは、受験生の進路にかなう学部、学科、専攻、コースがどの大学よりも多く用意されていることだ。医、歯、薬、獣医系学科もある。ないのは看護、医療ぐらいだろうか。

 日大の図体は最近の言葉でいえば「ハンパない」。

 2021年、日大は学部学生数6万6036人(男子4万5335人、女子2万701人)を数える。日本でいちばん学生数が多い。2番目は早稲田大(3万7921人)なので、その規模は群を抜く(日大、早大いずれも大学ウェブサイトから)。

 日大は数の論理をフルに活用して、それぞれの業界に多くの人材を送り出し、日大のネットワークを築き上げてきた。学生が就職活動をする際、OB・OGからの情報収集が有利に働くこともあろう。

 日大は経営陣から逮捕者を出し、起訴されてしまった。大学という組織全体にとって、たいへんな不祥事である。また、田中英寿氏の独裁的といえるような大学運営が明るみに出た。こうした体質は教育機関として致命的である。早急な改善が求められる。

 これまで日大の経営陣はあまりにもダメだった。アメフトの悪質タックル問題で経営陣交代する機会があったのに逸してしまった。自浄能力がなかった。

 だからといって、日大の教育や研究がダメということではない。

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