さらに、糖の摂りすぎによって血糖値が高い状態が続くと、すい臓でのインスリン分泌量が低下する「2型糖尿病」の発症につながります。
◆「1日3食」は食べすぎ
成人が1日に必要とするカロリーは、1800~2200kcal前後といわれています。
「食事は1日3回とるのが健康的だ」
「つきあいなどで飲みに行くと、出て来たものを惰性で食べてしまう」
「家族の食べ残しがもったいなくて、ついつまんでしまう」
このような方は、一度、ご自身の体の状態をチェックしてみてください。1日3回食事をとることで、本来必要な量の1.5~2倍のカロリーを摂取してしまうというのは十分にありうることなのです。
食事とは本来、体に必要な栄養分を必要なだけ取り込むこと。年齢を重ねるにつれて、1日に必要とするカロリーは少なくなっていきます。だからこそ食事の質ばかりでなく、量についてもそれに合わせて変えていくべきです。いや、むしろ「量こそ変化させるべき」でしょう。
◆「最強のクスリ」は食べないこと
では、こうした、食べすぎや糖の摂りすぎによるさまざまな害から体を守るには、一体どうしたらよいのでしょう。
食事のカロリー数を減らしたり、糖質を制限したりする方法が考えられますが、私がおすすめしているのは、「ものを食べない時間を作る」というものです。
できるだけ無理なく「ものを食べない時間を作る」ことで、
・胃腸や肝臓などを休ませてあげること
・脂肪を燃焼させ、減らすこと
・血液の状態を改善させること
が日常的にできるようになります。これが慢性的なつらい症状を軽くする、何よりのクスリになるのです。
さらにこのクスリには
・細胞を生まれ変わらせ、体の不調や老化を遠ざける
という、うれしい効果もあります。
◆体を細胞からリセット
では、具体的にはどのくらい「ものを食べない時間」を作ればよいのでしょうか。
世の中には「断食」に関するいろいろな情報が出回っていて、それぞれ断食の時間や断食中に食べてもいいものなどが異なっており、「一体、どれを信じたらいいのか」と、とまどっている方もいるでしょう。