
2匹とも目が悪いことに私は気づきました。ふぶきは左の眼球がもともとなくて、さくらは左目が白濁して、明るさだけ感じるみたい。どちらも、子猫時代に罹った猫風邪の影響のようです。
でも私は目のことは気にならなかったし、夫なんて(スタッフさんに言われるまで)気づかなかったくらい。猫自身、不自由なく動きまわっていて、片目がないふぶきのほうが、さくらよりむしろ運動神経がよい感じでした。とにかくかわいい2匹でした。
猫を迎えるにあたり、ひとつだけ心配がありました。夫に猫アレルギーがあったのです。でも、環境の工夫である程度は解決できると思ったのです。
たとえば人間が居住するスペースと、猫が動けるスペースを分ける。カーテンは毛のたまりやすい布のカーテンから縦型のスクリーンに変える。空気清浄機を2台設置して、ソファーをペットの毛がすぐ取れるものに買い替える。事前の準備が功を奏し、夫は健康を害すことはなかったですね。
猫たちも、わりとすぐに家に馴染みました。最初、ふぶきはキャットタワーのハウスに隠れて様子をうかがっていましたけど、家でくつろいで過ごすさくらを見て「ここは大丈夫」と学んだようですね。

少し慎重なふぶきと、マイペースなさくら。どちらかというとふぶきのほうが兄のような存在ですが、とにかく仲良く四六時中一緒。そんな2匹を抱くと、思ったよりやわらかくて、「赤ちゃんみたいだ」なんて思いました。
それから、私の生活は猫が中心になりました。夜は猫が気になって早く帰るようになり、日々の様子が見られるようにカメラも猫部屋に設置。夫婦で旅行に行く時は猫シッターさんに来てもらいました。

◆何かまずいことが起きている
猫たちは毎日もりもりと食べて、追いかけっこをして遊んで、とにかく元気いっぱいでした。2匹とも体重があっという間に5キログラムを超え、獣医さんから「これがこの子たちの限界ですよ」といわれるほど。ただ、ふぶきは、さくらに比べて少し、お腹の調子を崩しやすいようでした。
