――羽生選手、本当にお疲れさまでした。今日演技を終えて、初めてリンクで練習されたと思うんですが、そのとき笑顔も見られました。リンクから離れていた数日間の気持ちの変化は。
ありがとうございます。もちろん色んなことは考えました。自分が4回転半(クワッドアクセル)というものに挑んだこと、そして成功させきれなかったということと。そして今まで頑張ってきたこととか、道のりだとか。その道のりの価値とか、結果としての価値とか。いろんなことを考えました。けど、やっぱり足首がちょっと痛いということもあって、今日練習であまりジャンプをやってはいけないと思ってはいたんですけど、痛み止めを飲んではいますけれども、かなり強いものを許容量以上に。でも、それでもやっぱりここで滑りたいなと思って今日滑らせてもらいました。
そしてこの3日間、なんですかね。オリンピックのことについてももちろんですし、今までのことを考えていた中で、えー。うーん。僕は本当にいろんな人に支えられているんだなということと、この足首に関しても、今回この3日間で、すごくたくさんケアしてくださったりとか、本当にまだ歩くのはちょっと痛いですけど、歩くのでさえちょっと痛いですけど、それでも最大限治療してくださったり、サポートしてくださったり、食事の面でも栄養の面でもケアしてくださったりとか、本当にたくさん支えていただいているので、それにもっと感謝したいなと思わされた3日間でした。
――ありがとうございます。
ありがとうございます。
――フリーの演技が終わったあと、観客席に向かっていつもより少し長くお辞儀をされて、そのあと氷に触れてリンクに何か伝えるようなしぐさをされました。どんな思いがありましたか。
はい、えっと……。うーん。うん、実際にあそこに足を運んでくださった……。うーん。関係者の方々も含めて、足を運んでくださった方があそこにいらっしゃって、自分の演技自体が結果として、勝敗として良かったかと言われるとベストなものではなかったので。