守護神・スアレスが抜けた阪神、変則サイド右腕・又吉克樹がFA移籍した中日、救援陣が不安定なDeNAなど獲得に乗り出してもおかしくないと見られたが、現時点でその動きはない。若返りを図るチームが多い中、ベテランの置かれた立場が厳しくなっているのも去就に影響している。通算379試合登板とセットアッパー、抑えで活躍したサイド右腕の秋吉亮も日本ハムを昨季限りで退団し、NPB復帰を目指したが移籍先がなかなか見つからない。日本海オセアンリーグ・福井ネクサスエレファンツに入団することが、1月31日に発表された。
「春季キャンプにテスト参加で呼ばれて合格して入団するケースが過去にありましたが、その可能性も低くなっている。救援陣の主力に故障者が出ない限り現状ではNPB復帰は厳しいでしょう。独立リーグのチームに入団してNPB返り咲きを目指すのもいばらの道です」
19年限りで阪神を退団した鳥谷敬が翌20年の春季キャンプ終了まで所属先が決まらず、3月にロッテに電撃入団した事例があることから、牧田も獲得に動く球団がないとは言い切れない。朗報は届くか――。(安西憲春)