◆相次ぐすきま風 連合との関係は
──自民と立憲の違いは?
平成時代の30年間はほとんどが自民党政権でしたが、一貫して少子化が進み、地方の人口は減り続けました。経済も低成長のまま。若い世代と地方経済をないがしろにしてきました。その惰性で政権を担当しても、何も変わりません。
立憲は少子化に歯止めをかけたい。だからこそ、子育て政策を訴えていきたい。そして、コロナ禍で地方への移住が注目されるようになっていますが、地方の住環境と生活インフラを高める政策にチャレンジしていきたい。地方には、思い切った投資をしていくつもりです。
──ずばり、今夏の参院選の獲得議席数の目標は。
まずは現有議席を上回る。それを目標にして、野党全体で改選議席の過半数を目指すことが次のステップです。
──立憲の最大の支援団体である連合は、参院選で支援政党を明示しない方針です。連合との関係はどうなりますか?
各地の選挙区や比例区で立憲の候補者を応援しやすい環境をつくる努力をいただいています。比例区でも立憲から出馬する候補者が増え、党として今後も連携を深めていきます。
──今後、立憲の政策を国民にどのように伝えていきますか。
先日、仲間の議員から「生活保守」という言葉を聞きました。今の日本は自民党政権によって生活が壊れている。年金、農業、中小企業、そういった視点から国民生活を守る政治が「生活保守」。こうした端的な言葉で国民に政策を伝えたいですね。
格差が拡大し続けるこの時代に「冷たい改革」はダメ。「人に優しく温かい改革」をしなければなりません。それを掲げていくことで、野党における立憲の立ち位置を明らかにしていきたいと思います。
(本誌・西岡千史)
※週刊朝日 2022年3月4日号