衆院選の敗北から党を立て直すという使命を背負い、昨年11月に就任した立憲民主党の泉健太代表。今夏に行われる参院選では国民に何を訴えるのか。そして、気になる野党各党との関係は──。
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──子供のときから政治家を目指していたそうですね。
小学生のころ、私の生まれ故郷である北海道の知事選挙で、横路孝弘さん(元衆院議長)が市民参加型の勝手連選挙をやったんです。北海道中が沸き上がって横路知事が誕生しました。それに感動しましてね。高学年のころには将来の夢に「政治家」と書いていました。
──その泉少年は、昨年11月に立憲民主党の新代表に就任しました。2カ月が経過した今、何を感じていますか。
昨年の衆院選は、誰も予想しなかった14議席減の敗北でした。これまでやってきたことを一度フラットにして再構築していかなければなりません。一定の時間がかかるだろうなと感じています。
──1月31日の報道番組で、共産党と立憲の関係について泉代表が「白紙にする」と発言したことに、共産党幹部から反発が相次いでいます。
何も新しいことは言っていないですよ。昨年から言っていることで、まずは党再生です。
──共産と協議するつもりはない?
必要なのは、昨年の総選挙での敗北を受けて、これから立憲がどのようにして支持を拡大させていくか。それが最優先です。それなしに他党との関係を語ることはできません。その意味で「白紙」なんです。
──外交・安全保障政策では、他の野党とどのような協力をしますか。
厳しい安全保障環境に対応しつつ、平和を守らねばなりません。外交・安全保障政策を含む重要なテーマについて、立憲には綱領と基本政策がある。それに合致している政党と政権を構想していく。これは、枝野幸男前代表の時代から同じ方針です。
具体的には「自衛隊」「皇室制度」「日米安保」の三つで、政権交代しても維持することが前提です。この基本政策に合致する政党がどこなのか、ということです。