「リモート終活」CHECK&DO リスト41。リストの編集協力:三井住友信託銀行(AERA2月28日号から)
「リモート終活」CHECK&DO リスト41。リストの編集協力:三井住友信託銀行(AERA2月28日号から)

「相続の対象となる資産の中でも、素人が価値評価をしづらい貴金属や骨董品は“争族”の火種となりがちです」(同)

 値がつくようなモノがある家庭は、親にそれらのリスト化もお願いする。価値のわかる人に渡ればと生前整理をする人もいるが、そこまでしないなら、鑑定に出してもらえば安心だ。

 財産の相続以外の「死後事務手続き」は多岐にわたる。まず、クレジットカードは必要最低限に。携帯電話会社や水道光熱費の明細、年金・保険関連の書類は「あのタンスの2段目の引き出しね!」というように、1カ所にまとめてもらう。

 パソコンやSNSなど現代ならではのチェックポイントも忘れずに。親が登録で使ったメールアドレスを知っておくだけでも、役立つことはある。

「リモート終活」CHECK&DO リスト41。リストの編集協力:三井住友信託銀行(AERA2月28日号から)。33~34、36~38は、いずれかを選ぶ(選択肢の例としてリスト化した)。リストの編集協力:三井住友信託銀行
「リモート終活」CHECK&DO リスト41。リストの編集協力:三井住友信託銀行(AERA2月28日号から)。33~34、36~38は、いずれかを選ぶ(選択肢の例としてリスト化した)。リストの編集協力:三井住友信託銀行

 田村さんは、大切な「お見送り」について、こうも言う。

「葬儀の内容や参列者、埋葬の方法は、存命中にご本人の意向を明確にしておかないと、遺族が悩むことになります」

 コロナ禍で会いにくいからこそ、今からでもリモートで、時間をかけて徐々に親の意向を聞き出そう。(金融ジャーナリスト・大西洋平、編集部・中島晶子)

※AERA 2022年2月28日号より抜粋

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