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 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2022年3月28日号では、調剤薬局で管理薬剤師として勤務する上條亜矢さん、ベイシス経営企画部経営企画課・課長の上條悠輔さん夫婦について取り上げました。

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 夫25歳、妻26歳で結婚。長女(6)、次女(4)と4人暮らし。

【出会いは?】夫が東京から名古屋に転勤した際、共通の友人から大阪に住む妻を紹介された。

【結婚までの道のりは?】東京に帰って起業したい夫が、ついてきてほしいと妻を説得。東京で結婚した。

【家事や家計の分担は?】家事はロボット掃除機や洗濯乾燥機、食洗機、ミールキットを駆使して省力化し、残った家事を分担。家計や貯蓄は家計簿アプリの

活用により見える化して管理。

妻 上條亜矢[35]調剤薬局 管理薬剤師

かみじょう・あや◆1986年、岡山県生まれ。2009年に武庫川女子大学薬学部薬学科を卒業後、病院に入職。上京後、12年から現職。薬局管理、調剤、服薬指導に従事する

 夫は課題解決の鬼のようなところがあって、家庭のもめ事の種を徹底的につぶしてくれます。テレワークで彼自身の家事負担が重くなったときも、ホワイトボードで家事を見える化してくれて、私も彼の負担に気づいて軌道修正できました。怒ったり不満をため込んだりすることなく冷静に解決してくれるおかげで、家族が心穏やかでいられます。

 私がいいなあと思っていることをすぐに調べて実現してくれる、実行力の塊のようなところも。郊外移住を検討していたときも、私が「湘南はどうかな?」と言うとすぐに調べてくれたし、「お金のことが不安」ともらせばファイナンシャルプランナーに相談の予約をしてくれました。決断力に欠ける私をカバーして、家族を導いてくれるんです。

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