いわば「収入の選択肢が2つ以上ある状態」であり、これが私の理想形です。つまり、「資本集約型の稼ぎ」が「労働集約型の稼ぎ」がなくなったり減ったりした場合に備えるものであると同時に、「労働集約型の稼ぎ」もじつは「資本集約型の稼ぎ」がなくなったり減ったりした場合の備えでもあると考えているわけです。
そして、この両立を実現するのに最も向いた投資法が「不動産投資」。中でもおすすめは、「一棟もの」か「戸建て」の賃貸物件に投資して、「大家業」を営むことです。
私は、いわゆるFIRE(ファイア:Financial Independence, Retire Early:経済的自立と早期リタイア)を投資の目的にしていません。ただ、投資家仲間からはよく、脱サラをすすめられます。答えはもちろん、ノーなのですが、不動産投資を始めて4年目ごろ、一度真剣に会社員を辞めようかと悩んだことがあります。
しかし実際に賃貸経営をしてみて、自分の会社の仕組みやリソースなどがいかに偉大か、よくわかりました。要は、投資にしろ仕事にしろ、自分が人生の中で本当に達成したいことを、見失わないことが大事なのです。なので私は、これからも迷うことなく、会社員を続けていきます。
「会社を辞めたいから投資で稼ぎたい」という人も多いでしょうが、多くの会社員にとっても、私のような「サラリーマン投資家」のほうがFIREよりも賢明な選択ではないか、というのが、私の正直な思いです。