荒木陽介著『3年で10億円を築いたサラリーマンが教える「お金を生む時間」のつくり方』※Amazonで本の詳細を見る
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 この2つのスキルを私は、25歳から12年間にわたって本業の仕事と母校の部活指導を両立させる中で培っていました。本業のほうでは、そのおかげもあり、同期トップで部長になれたのですが、いざ不動産投資を始めてみたら、それらが大いに役立ったのです。

■節約と我慢や諦めのマイナスサイクルから解放された

 学校でも会社でも、資産形成の方法は教えてくれません。少なくとも私の周りには、お金のことを丁寧に教えてくれる人は誰もいませんでした。

 サラリーマンであることがどれだけメリットにあふれているか。これについても、誰からも教えてもらった覚えがありません。

 しかし、いまの自分がそうであるように、サラリーマンがお金のことを知り、サラリーマンならではの武器を自覚したら、いろんな悩みから解放されて、もっと元気に伸び伸びとできるようになると思います。そして、サラリーマンが支える日本という国も、もっと元気になるはずです。

 不動産投資を始めるまでの私は、コツコツと貯蓄をしていました。でも、支出が増えるとともに不安が募りました。

 会社でそれなりに成果を上げてはいました。でも、10年目を超えると、若い頃ほど給与が年々増えるわけではありません。結婚し、子どもができ、でも忙しいからと、都心にマンションを買って、通勤の負担を軽くしようとしたのですが、住宅ローンの負担は重く、都心にあるスーパーの物価は高かった。だから、このまま蓄えていたものが減る一方では……という不安がありました。

 しかしいまは、サラリーマンをしながら大きな資産を得たことで、そういった不安から解放されました。節約でいろんなことを諦めていた日々が、自分をさらに高めるために積極的に自己投資もできる生活へと変わりました。節約と我慢や諦めのマイナスサイクルから解放されたのです。

■FIREよりも「サラリーマン投資家」が賢い選択

 私のサラリーマン投資家としての基本姿勢は「労働の時間(労働集約型の稼ぎ)に、投資の時間(資本集約型の稼ぎ)を組み合わせる」というものです。

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FIREを投資の目的にしない理由