日本が過去6大会で3度突破し、3度敗退したグループリーグ。森保ジャパンが目指すべきは「1勝2分」であるが、「1勝1分1敗」でも決勝トーナメント進出の可能性があり、第2戦で複数得点を奪い、第3戦で「1点差負け」であれば、その確率は高くなる。確かにスペイン、ドイツの「看板」は巨大で立派だが、スペインには東京五輪で延長戦まで戦った選手が多くおり、ドイツもブンデスリーガでプレーする日本人選手たちにとっては想定できる相手。例え10回戦って8回負ける格上の相手でも、北マケドニアがイタリアを下したように、あるいはベトナムが日本に引き分けたように、残りの2回を本番に持って来ることは可能だ。あとは日本代表が、いかにチームとしての精度を高められるか。ただ単に「胸を借りる」や「真っ向勝負」という戦いではなく、決勝トーナメント進出のために「戦略的」かつ「組織的」な戦いを求めたい。日本にとって7度目となる今回のW杯も、グループリーグ突破の方法は必ず、ある。(文・三和直樹)
「私は日本人以上に日本人の秘めた能力を理解している」 バスケ男子日本代表HCトム・ホーバスが語っていた指導論