「共学がよくて女子大学はだめという二者択一論ではなく、学生一人ひとりの個性にどちらの環境がフィットするかという観点で大学を選んでほしいと思います」

 津田塾大の新入生に志望動機を尋ねると、定評のある英語教育や国際交流プログラム、少人数教育や確かな就職力といった答えが多く、女子大学だから選んだという学生は少数派だという。しかし卒業式を迎えると、「女子大学で学んでよかった」という声がよく聞かれるそうだ。

「女子大学ってどうなんだろう?と思っている女子高校生の皆さんには、ぜひオープンキャンパスなどで在学生のリアルな声を聞いていただきたいですね」

高橋裕子(たかはし・ゆうこ)
津田塾大学学長。専門は日米のジェンダー史。津田塾大学芸学部英文学科卒業。カンザス大大学院修了後、桜美林大国際学部講師、津田塾大学芸学部英文学科助教授などを経て、04年同教授、16年から学長。

(文/林 菜穂子)

※『大学ランキング2023』から抜粋

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