ペットはもはや大事な家族。読者とペットの愛おしい日常のひとコマをお届けします。今回の主役は、猫のクリちゃんです。
【写真】飼い主ガチャが大当たり? “ツン100デレ0”の無愛想猫
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昨年の9月、窓際に置いていた飼い猫のご飯の匂いにつられて、子猫が来ました。主人が網戸を開けると、家に入って平然とご飯を食べました。
外の踏み石の上にご飯と水を置くと、子猫はそれから毎日来ました。
数日後、子猫の目ヤニがひどく、食べた後もじっとして動かなくなったので保護して動物病院へ。
先生に生後3カ月くらいの雄猫で体重は400グラムと言われ、ダニやおなかの寄生虫の駆除をしてもらいました。
夫婦で話し合い、子猫の名前を「クリ」と付けて飼うことに。クリはボールや猫じゃらしでよく遊び、ご飯もモリモリ食べました。
ところが1月初め、クリが変な鳴き声をたて、よだれを出す発作を起こしました。近くの動物病院へ連れていくと、手に負えないということで別の病院を紹介されました。
そこでさらにCTとMRIの設備がある動物病院の予約を取っていただき、検査してもらうと、生まれつき余分な血管があり、肝臓に行くはずの血液がそちらに流れているとのこと。
栄養も足りず、毒素が脳にまで行って発作が起きたのだそうです。クリの体重は1.5キロで、生後3カ月の体だと言われました。さらに、毒素のせいで目も見えず耳も聞こえなくなっているのが判明しました。
クリは余分な血管を結束する手術を受けましたが、その夜から食事を完食し、薬も飲んで先生をびっくりさせました。食いしん坊のクリでよかったとつくづく思いました。
退院後はご飯もモリモリ食べて、階段の上り下りも上手になりました。
そんなクリの姿を毎日見て、私たち夫婦は元気と癒やしをもらっています。(神戸市兵庫区/61歳/パート)
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※週刊朝日 2022年5月27日号